素晴らしかったです。
今更!ですが、やっとドラマ版の「火花」を見終えました。映画の前に見ておきたかったのです。
あまり内容には触れない感想になります。原作は既読です。
10話のドラマを見続けるということは、久々です。続きを見たい、けど終わってほしくない。そんな気持ちにさせられます。
…それくらい、リアルな空気感。
多用される長回しのシーンや、長い間。「火花」のタイトルロールが出てくるタイミング。最低限のBGM。
すべてが必要以上にドラマチックにならないで、淡々とそこにいる人を映し出す。ドラマを見ているというか、本当に彼らはいたんだと。いうくらい引き込まれてしまいました。
個人的に、舞台の多くとなる中央線沿線の街が懐かしかったのも胸を抉られた要因かもしれません。
20代のころ、お笑いではなかったけれど界隈でバンドを追っかけていた(そして自分にも夢があった)頃を否が応でも思い出す。
突然流れ出す「空に星が綺麗」が沁みること沁みること…!
最終回の漫才にはしてやられます。泣きますよね。泣きながらも、このシーンを作り上げた役者さん、スタッフさんたちって本当に凄いわ…という感動も重なって。
で、その後のラストの熱海。
徳永が神谷を見つめる表情。
林遣都と波岡一喜のバランスが本当にハマっていたので映画版を見るのが不安なくらいです。ゆっくり時間をかけて丁寧にシーンを積み上げたからこそ、ラストで見る側の感情も爆発する。で、爆発したからこそ、その後のやりきれない気持ちというか、泣いたらいいのか笑ったらいいのか、全てをひっくるめて愛おしくなるような…。
二時間そこらで、ここまで気持ちを持っていかれるか。
話知ってるんだから映画はもう良いじゃん、と思うかもしれませんが。「火花」のストーリーが好きなんですよね。なんてことない話と言えばそうなんですが、有り体に言えば自分の青春と重なるんです。…忘れてるよね、この頃の日々では。だから余計に眩しく見えるのかもしれない。あ、あの頃に戻りたいってわけでは全然ありませんよ。
今年中には時間作って見たいです。ハードル上げちゃってますのでフラットな気持ちで見られるかどうか…?
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