こんばんは。今年は夫婦で映画をもっと見よう!と誓ったあーるです。ということで年始に義実家で見た一本の感想です。
孫たちを見てもらっている間に夫婦で映画鑑賞、という働かない嫁でした…。
では、いつものようにあらすじサクッと。ですがネタバレは途中から、で書きます。
あらすじ
突如地球に飛来した球体型の宇宙船。女性言語学者のルイーズはエイリアンの投げかけるメッセージを解読するためにコンビを組んだ物理学者と辛抱強く対話を続けて行く…
感想
前知識なしで見ました。もっと軽いノリのスカッとするSFだと思っていたら全っ然違ったヒューマンドラマで。これが一人の母親として見終わった後凄く考えさせられました。後からじわじわ来ています…もう一度見返したら、すごく感動するんじゃないかと思っています。
ただこれだけは言いたいことは…絵面が地味!地味すぎる!眠かったですが「メッセージとは…?」の煽り文句と解っていながらラストのカタルシスを得たくて頑張って観ていたのが正直なところ。
エイリアンのメッセージを読み解くべく、反発しあいながらも惹かれていく二人のジャンル違いの学者。ルイーズとイアン。言語学的なアプローチと物理学的なアプローチでは全然エイリアンへの対処の仕方が異なるのですが、次第に遠回りだと思われた言葉での対話をすることにイアンも協力していく。
エイリアンの発する表形文字が面白い。あんなの読み解ける?というものを少しずつ距離を縮めて理解しあっていく様は(本当にこれで良いのか?)という緊張感と(あ、わかってくれた…)という安堵感との繰り返し。
※この辺りからネタバレ。
サピア=ウォーフの仮説、というものにルイーズが言及します。言語は思考に影響を与える、というもの。言語への理解を深めていくにつれて時間軸のないエイリアンたちの思考に影響されてしまう。だから色々なシーンが見えてしまった。
時折挟まれる娘との記憶が、切なさを呼びます。どうやら病に伏しているらしい…離婚しているらしい…私はここを読み違えていたのでラストで感嘆しました。
それでも、結婚して子供を産んで、前に進んで行くと決める。恐らくは自分の力のことをイアンに言わずに。
結末が解っていても、子どもと会えると解って(知って)いるのなら…私ならどうするだろう。確実に会えるなら。無事産まれてくるかどうかっていうのは、本当に大きなことだから。
でも、「未来が変わらないと知ったら?」「もっと会話すると思う」みたいなやりとりが確かあって。未来は変えられる、というメッセージじゃないかとほんのり思った。病が治る…という都合良さは起きなくとも、離婚には至らないとか。離婚後のさらなるベストパートナーという可能性もあるけれど。世界を救った事実が変わったら全てが崩壊してしまうかもしれないけど。そう考えると、世界を救うために自分の辛い未来を知りながらも、その力を使うルイーズの強さって…相当。
だけど、だけど…とジワジワ後から思いが沸いてくる、地味ながらグッとくるSFヒューマンドラマです。ダラダラした文で読み苦しいですね。思い返すままの勢いで筆を運んでるので、そのまま残します。
寝なくて良かった。
でも、もうちょっとエンタメに寄せた見易さが欲しかったです。思い返すと本当に凄い物語だったけど見返すのはキビシいかな?と思うから。
余談。
動詞が先の英語を喋っていると決断力が高くなる…というような話を思い浮かべました。全然別か?英語をそろそろ習わせようかなぁとまた考えたり。
エイミーアダムスといえば、私は「魔法にかけられて」が実は大好きなんですが…随分大人になったなあという印象。随分前だものね、あれ。誠実で真っ直ぐなキャラクターがハマっていました。
さて!次は何を見よう。