こんばんは、あーるです。今年の映画の感想を今年の内に…ということで、短めに感想。
蜜蜂と遠雷
原作既読でずっと楽しみにしていた一作。期待値上げすぎちゃったかもしれません。単純な起承転結では語れない群像劇を二時間でどう見せてくれるのか心配していましたが、何とか納めた…という駆け足な雰囲気…しょうがないよね、というかよく納まったというか。カザマジン役の鈴鹿くんがとにかくキラっキラ。
砂浜で無邪気に散歩するシーンは天才たちにしかわかりあえない瞬間だろうな…と眩しくて美しかったです。
受付、指揮者のデフォルメされすぎ感は気になってしまいました。インタビュアーのブルゾンも…。役者さんたちが悪いわけではないのですが。
私としては原作の方が好き、という結果。
ジョーカー
旦那が言ってまして、「これじゃない感」。解るような気がします。狂ってしまう理由が…説明ついちゃうし不自然さはないよなぁ…と感じてしまいました。でも、ヒース・レジャーのジョーカーとは別物だよ、という余地を敢えて残しているようなのでホッと(!?)しました。
ということは差し置いて、ジョーカーの熱演には魅せられました。もの哀しさ漂うダンス、凄みのある痩せた背中、ゾッとする笑い。これは必見です。アメコミ映画というくくりには感じられなくて、ただ一人の男の狂気の生まれる様がこれでもかと映し出されます。
ラストの違和感から「えっ?!どういうこと?」色々考えさせられるようになってるのは流石…でももう一回見直そう…とは思えない程重かった、です。
ブルーアワーにぶっ飛ばす
たまたま時間が合ったので前情報なしで観賞。
SUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016審査員特別賞受賞作品とのことで。去年チラッと感想を書いた「嘘を愛する女」もそうでしたね。
売れっ子CMディレクターの砂田は気が向かないながらも里帰りすることに。半ば強引に天真爛漫な友人キヨと共にドライブがてら農業を営む両親、実家に住む兄の元へかう…というのがあらすじ。
いまだに夏帆といったら「天然コケッコーの瑞々しさが一番印象的な私としては…こんなスレた役に(大人になったなー)と思ってしまいます。シム・ウンギョンと夏帆の間柄の、言いたい放題言っても憎めない関係はちょっと羨ましくも。
幾つか唐突さが否めない、と感じたのは(…そうだったのか…)とラストで府に落ちました。と、同時にまたこのパターン見ちゃったのにもっと早くに気付けよ私、とも。
田舎の息苦しさというものを、あそこまで感じてはいなかったけれど。東京の端に住んでいた頃の鬱屈した気持ちが少し甦ってほろ苦かったです。こうまで極端ではなくても、理想と現実の折り合いの付け方はとは、常にが戦っていると思うので共感する部分はありました。
ラストの横顔が清々しいです。
ということで、サクッと感想×三本でした。「イエスタデイ」は別途書きます♪
今見たいのは「カツベン」と「マリッジ・ストーリー」あたり。
あと、飲み会で色々ありましてコレを作成中。アルミホイルなので雑な仕上がり、もうちょっと改良が必用です…。