こんにちは、あーるです。
色々力が分散されていますが、どーにかまた定期的に書きたい気持ちはあります。
久々の読書感想です。
雫井 脩介「望み」です。映画化も決まっている小説。読んだきっかけは友人からのお勧めでした。止められなくて一晩で読破。
登場人物
・建築デザインの仕事をしている父、石川一登
・校正者の妻・貴代美。
・高一の息子・規士(ただし)と
・中三の娘・雅(みやび)
ということで、将来の我が家と似通った家族構成(今は私は仕事はしていないので、あくまでも構成だけ)。
なので、思いっきり感情移入させられてしまいます。
あらすじ
息子が遊びに行ったっきり帰ってこない。その日に同級生が殺害されるという事件が起こる。しかし逃げた犯人は二人、行方不明者は三人。
息子は逃げた犯人なのか?それとも被害者なのか?
夫婦、妹、マスコミ、記者、それぞれの立場から様々な思いが巡っていく。
感想
大抵の本の紹介でも、映画のサイトでも上に書いたことまでは言っちゃってます。
息子は犯人なのか?被害者なのか?ミステリーと銘打っているので勿論どちらなのかは最後に明かされますけど、結果よりもそこに至るまでのそれぞれに気持ち、葛藤が本当に細かに描かれているのです。
生きていてほしい、と願うことはつまりたとえ犯人だとしても…と。
逆も然りなわけで。自分たちが育ててきた子どもがそんなこと出来るわけない!=つまり、、。まさに究極につらい立場に立たされてしまうのです。
誰がどの思いでいるかということは是非読んでみて欲しいなと思います。
(※Amazonのストーリー紹介には書かれています)
それぞれが信じていること、守りたいこと、違うけどどちらも正しくて。
それまで、自分たちがしてきた事、家族関係、伝えてきた言葉や態度、すべて総動員して考えたら、自分の子供ならああするに違いない…でもそこに確信が持てるのか?でも、自分たちがしてきたことが間違ってたら…?でも、思っている通りに行動するかなんて、誰にも分らない…
読んでいて様々な思いに駆られました。
私だったら、母の気持ちに…なると思うけど、その向こうには相手のの母親もいるわけで。
読み終わってもまだ悩みます。小説で良かった。
旦那にも読んでみて!と進めたけど図書館の返却期限が来たので感想聞けず~。
映画「mother」を観たときに予告編を見ましたが、建築家の父親の作る家がこんな風になってるんだーと。読んだことあるものの映像化の楽しみ。しかし、内容が内容だけに観るかは、、迷うとこです。