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桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」埼玉スーパーアリーナ公演感想。

※桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」の11/20(土)埼玉スーパーアリーナ公演に参加しました。ほぼ当日に書きあげていたブログ。公式Twitterもセットリストを公開したことだし、オンライン特別追加公演と銘打った配信ライブも行われているし、そろそろネタバレもいいかな?と追記しつつUPします。

 

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「おれはあれが聴きたいなあ」

 

さいたまスーパーアリーナのそばのロイヤルホストで、8歳の息子は言った。しぶいねぇ、と親戚のカズさんが言う。カズさんは「俺は『東京』だな」と同意を求めていた。8歳にはまだ早い世界観だろう…と思いながら、時間潰しのフライドポテトをつまんでいた。

 

諦めていた桑田さんのライブチケットに当選した!どうする?と夫が言ってきたのは2週間程前だったか。4枚あるけど…誰が行こう。

結局私・夫・息子(8歳)・夫の従兄弟のカズさんの四人でさいたま公演の初日に行くことにした。夫は20年来のサザン/桑田さんファン。カズさんの影響だ。

一昨年は、桑田さん主催のボーリング大会、KUWATA CUP に家族で参加したり。息子自らピアノの発表会で『若い広場』を弾きたいと言い出したり(先生に1分くらいにアレンジして頂いた)。すっかり息子も桑田さんのファンだ。

 

コロナが納まりつつある(ように見える)時期に開催されている桑田さんのツアー。

セットリストは本文中には全部書かないけれど、下に公式Twitterのリンクあり。

 

いわゆる“ごはんEP”の曲は全てやるのだろうな?というくらいの予習で、事前に調べたのはお土産ってなんだろう?という事だけ。腕に着けるライトやマスク、紙チケットなどを持ち帰れるとのこと。コロナ禍においてのライブへの配慮が至る所に見えた。

2曲目の『君への手紙』で、早くも涙腺がゆるむ。

シンプルなことばが、メロディにのる。同じ空間で聴ける。こんなにも胸に響くなんて。

有り体の言葉でしか表現できない。

 

このライブのハイライトは、個人的に

12曲目、どん底ブルース

13曲目、東京

ここだったと思う。

 

「こんな時代に明るい歌を歌いたい」というMCで客席が一瞬盛り上がったところ、

「明るい歌を歌いたいんですけど、これを歌います」

と言って始まった『どん底のブルース』の説得力。

ああ、信じられる、と思いながら涙がこぼれそうだった。

曲が終わり、天井から幾つも青い光が延びて突き刺さる。

雨だろうな、と思ったところで『東京』が始まった。

 

しびれた。

この曲たちをここに持ってくる。

 

明るくなりそうな兆しはあるけれど、不安は消えない。

そんな気持ちを、桑田さんは見逃さない。

勝手にそんな風に思った。

 

ラストに向けて盛り上がる中、一番好きな曲をやっちゃっていいですか?との問いかけのあとに、突如始まったヒデとロザンナのカバー。

これでは終わらないだろうなぁと掛け合いを楽しみつつ聴いていた。

そして、軽快なイントロ、始まったのは『波乗りジョニー』。

シーズン的に『白い恋人たち』を持ってくるかと思ったけど、違った。

夏の曲じゃん。でも、来年の夏こそマスクをとって会いましょう!という未来を見ている桑田さんのメッセージに、またも泣きそうになる。素晴らしいフィナーレ。

万感の思いで拍手を送っていたら

「最後にもう一曲だけ、『祭りのあと』」

 

いや、この展開では来ないと思っていた一曲。

息子念願の曲、『祭りのあと』を最後の最後で演るとは。隣で夫が泣いていた。

 

「もってるなー。お前は。」

 

帰り道に、そんなことを言って歩いた。

 

息子にとっては、アーティストのライブは初だった。

長丁場だったものの、立ち見禁止の席だったこともあり、終始座っていられたので疲れることなく楽しめたようだ。しかし、ちょっとだけ寝てしまったと言っていた。どん底のブルースの下り。

「そこが、今回のライブのキモだよな」

と、夫と二人で意見は一致したが、8歳にはまだ感じ取るのは早かったようだ。

ラーメンを食べて帰った。義母と留守番の娘はもう寝ているかな、と思いながら。f:id:rno670:20220108002929j:image

 

 

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・桑田さんと私

熱狂的に好きなのは夫だが、勿論私も桑田さんのメロディには慣れ親しんでいる。アラフォー前後ならチャートやタイアップの時代を通ってきているので身体に染み込んでいる人も多いだろう。

まして、私はCD屋に勤務していた。桑田さんの偉大さは、膨大な新譜の予約数と初日の売れ方で実感した。予約だけで終わるアーティストも多くいるなか、桑田さんのメロディは久しぶりにCD屋に足を運ばせたり、プレゼント用に包んだり、かと思えばアナログ版も出たら必ず取り置きしてくれという人もいたりと、本当に幅広くから支持を得ていたのだ。

 

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・子連れ、席に関して

同い年くらいのお子様も、ちらほら見かけました。

今回席はかなり上の方。席ごとに段差もあり立ち見禁止エリアでした。子どもとしても見やすかったようです。トイレは中盤のMCで一度行きました。

ギリギリ当選のわけあり席でしたが、横から見る形で多少手すりに視界を遮されたり、字幕が見えなかったりはありました。個人的には問題ないレベル。何よりあの空間にいられることが幸せでした。

 

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おかわり配信を見て。

9時30分頃。「歯磨きしよ」と眠そうな息子は『Soulコブラツイスト~魂の悶絶』のイントロを聞いて「やっぱり後にしよ」とリビングに戻ってきました。先日、劇団ひとり監督の「浅草キッド」を見たのも思い出されて沁みますね。歯磨きしたら目が覚めた、と『祭りのあと』まで聴いてさっき寝ました。

アンコールは2日目バージョンだったので配信で見ることが出来たのも良かったです。

 

このライブに行った(行けた幸運よ…!)あと入院した身としては改めて聴いたこの曲に震えました。また、ライブの頃よりコロナ禍の状況も変わり先が見えづらくなった今、にも。

歌詞を借りて終わりにします。

現在(いま)がどんなにやるせなくても

明日は今日より素晴らしい

 

11曲目『月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)』より

 

以上、ライブの感想と諸々でした。

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◆公式Twitter

セットリスト見たくない方は飛ばして下さい。

 

 

◆配信お知らせサイト

special.southernallstars.jp

コーデ&週記、11月その3。埼玉で桑田さん。 - あーるのあーだこーで。