あーるのあーだこーで。

コーデ週記と日々のこと。

映画「市子」

春ドラマの「アンメット」にハマって、主演2人コンビの気になっていた「市子」を配信で観ました。

というのも、二か月くらい前なのだけど。

自宅介護…保護責任者遺棄…等のいたたまれないニュースを目にして書きかけだったなと思い返した。

 

市子

市子は恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。
長谷川が行方を追い、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていくと、
切なくも衝撃的な事実が次々と浮かび上がる…

公式サイトより引用

 

衝撃的な事実というのは、個人的には(ああ…)という感じではありました。元々は2015年の舞台であり、それまでの間に似たような設定の話を読んだことがあるからです。そこに至るまでの、市子のそう生きるしかなかった、いうやるせなさ。

見終えて数日は引きずりましたね…。

プロポーズを受けて、の涙の意味よ。

 

童謡の「にじ」という曲が何度か出てきます。

この曲、兄妹が通っていた幼稚園で頻繁に歌われており私も好きな曲でした。童謡だけど、そこまでコドモコドモしてなくって、メロディも歌詞も好きで。子どもたちが歌うとまた可愛くってねぇ…

 

私の中ではそういうイメージの歌だったので。

この物語の中での聴こえ方が苦しすぎて。

 

妹の寝ているベッドの上の天井に、虹のペイントが施されていたんですよね。映ったのは一瞬でしたが。幸せだった頃に、きっと明日は…っていう希望を込めて、外を眺めることも出来ない妹の為に皆で描いたのかな、とか。その頃は、皆まだ仲が良かったのかな。とか。想像してしまいました。

 

あの時のお母さんの言葉に、込められた思いは わかる と言ってはいけなのかもしれないけれど。

 

貧困、差別、ヤングケアラーといった問題を考えさせられるし、手放しにはオススメしづらいけれど、杉咲花と若葉竜也の二人を堪能する意味ではすごく良かった。

儚げな見た目の市子に秘められた強さ、ずるさ、可愛さが怖いくらい。あのあとはどこかで生きてる…と思えた。

 

 

 

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