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コーデ週記と日々のこと。

「あゝ、荒野」感想。2021年の新宿のファンタジー。

こんばんは、あーるです。

先週末三日間かけて、「あゝ、荒野」の前後編を観ました。前から観たいとは思っていたのですが長さに躊躇してしまい…。しかし子供らが寝た後えいっと勢いスタート。前編2時間38分、後編2時間26分。始めたら最後まで見れちゃうものです。だらだらスマホを見ている時間ばかりが過ぎるより楽しい。。ということでざっくり感想。

 

あらすじ・解説

●歌人、映画監督などマルチな才能を発揮した劇作家・寺山修司の小説を映画化。時代設定を近未来に変更し、社会に見捨てられた2人の男がボクシングを通じて出会い、奇妙な友情を育んでいくさまを描く。少年院に入り挫折を味わった新次を『共喰い』などの菅田将暉、吃音(きつおん)と赤面症に苦しむバリカンを『息もできない』などのヤン・イクチュンが演じる。メガホンを取るのは、菅田が出演した『二重生活』の岸善幸。

●2021年。少年院に入っていたことのある沢村新次(菅田将暉)は、昔の仲間でボクサーの山本裕二(山田裕貴)を恨んでいた。一方、吃音(きつおん)と赤面症に悩む二木建二(ヤン・イクチュン)は、あるとき新次と共に片目こと堀口(ユースケ・サンタマリア)からボクシングジムに誘われる。彼らは、それぞれの思いを胸にトレーニングに励み……。

 シネマトゥデイより ※前編

 

公開が2017年、作品の舞台は2021年、オリンピック後の東京、新宿の話。しかし、この今見てみると…近未来がこんなに変わっているとはね。

なんだか、この話が完全にファンタジーになってしまったようで不思議です。

 

そもそも、都合よく人が出会いすぎるから現実的ではないのですが。

それは抜きにしても五時間超、惹き付けられました。

 

とにかく、菅田将暉は格好いい。ギラッギラした眼。

それとは別の魅力を放っているユースケ・サンタマリアが…良いのですよ。あの哀しい感じは色っぽい。旦那と見ていたのですが「ユースケ・サンタマリアかっこいいね!これ、いい役だねー」と一致。

あと、山田裕貴って誰だろう、ジャニーズだったかな…?と調べたらなんと中日ドラゴンズの山田和利選手の息子さんなのですね(ドラファンの私得な情報でした)!

 

ボクシングに出会って自分を変えていくストーリーに、自殺、震災、に纏わるエピソードが絡まってきます。セックスシーンも含めちょっと詰め込み過ぎ、、とは思いましたけど、この雑多な感じが雰囲気を作ってるんだろうと思います。

正統派ボクシングスポーツドラマには…ならない(というか、したくない)でしょ。

 

試合毎に色んな人を巻き込んで、最後の試合に一同が介して。新次と建二の闘いをそれぞれの思いを込めて見つめる。バラバラだった人たちが…割とバラバラなままでどうなったのかは判らないのだけど。とにかくそれでも「生きなきゃだめだ」と思ったし、その後の皆が全員なんとか生きていってほしい、と思った。

 

 

個人的には20代~ずっと歌舞伎町ら辺のライブハウス(ACB)が好きだったので、あの新宿の感じ。未来の設定なのに昭和な空気なのが懐かしい…と思った。あの近辺の劇団に関わっていた時期も少しだけあって。自分の意思が固まらないまま参加していたから、当然すぐふらふらと辞めてしまったのですが…ちゃんと寺山修二のこと、もっと知っていたら別の角度からもっと楽しめたのかもしれません。そうやってスルーしてきてしまったものが多すぎる。今からでも原作読んでみようかな。

 

映画と原作は全然違うらしい。

あゝ、荒野 (角川文庫)

あゝ、荒野 (角川文庫)

 

  

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