こんにちは、あーるです。最近見た映画「ワンダー 君は太陽」の感想を。
親として母として何が出来るか?こんな風に愛せるか?もし自分が友達だったら?きょうだいだったら?
子どもが大きくなったら一緒に観てみたい。そんな風に強く感じたストーリーでした。
あらすじ
生まれつき顔立ちが人と違う少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼いころから自宅で母のイザベル(ジュリア・ロバーツ)と勉強してきた。10歳になり学校に通い始めた彼は同級生と仲良くしたいと願うが、じろじろ眺められたり避けられたりする。しかし彼の行動が、周囲の態度を少しずつ変えていき……。
yahoo映画より。
感想
オフィシャルサイトなどでも(多分)意図的にジェイコブ・トレンブレイ演じるオギーの顔はオープンにされていません。正直、私は最初に彼の顔を見たときギョッとしてしったのを告白します。でもね、慣れるんです。劇中でもそう言うシーンがあります。慣れるというかオギーの賢さ、優しさ、ユーモア、時に拗ねるただの男の子らしさ…様々な姿を見ているうちに彼の魅力に取り込まれていくのです。
簡単に言えば、顔に先天性のハンディのある少年がそれを乗り越えるまでの葛藤や友情、親子や姉との関係を描いた物語。なんですが。よくあると言われてしまえばそうかもしれない。でもなるほど…と思わされるのは主人公オギー以外の視点からも語られるところ。
かっちりとしたオムニバス、というわけではなく自然な流れでオギーの周囲の人たちの背景が描かれていきます。
弟を可愛いがり守ってあげたいと思いながらも、両親の目が弟より自分にかけられていないことを思い悩むいじらしい姉。
オギーをからかいいじめる少年に隠された気持ち(&〇〇な親!)。
親に言われて仕方なしにオギーに学校を案内するちょっと気弱な少年が、次第に心を開いていく姿。
オギーの気持ちを(解るよ…!)なんてキレイごとは言えません。けれど周囲の人たちを描くことで「オギー、乗り越えてすごいね!」だけではない思い
ーみんな、色んな思いを持って生きている。目に見えるもの、聞こえる言葉だけではなくて、どうしてそうなったのか?どうしてそう言ってしまったのか?ー
そんなところをもっと掬い上げたい、と感じました。
それが、思いやり、だよね。思いやりのある子に育ってほしいとかサラッと言ってしまうけどさ。
特に胸を打たれたのが姉の気持ち。
思春期を迎え、分別もつき。自分に手をかけて貰えないことは仕方ない…と思いつつも両親の愛をめいいっぱい受けられないもどかしさ。そこをフォローしていてくれていたおばあちゃんの存在と失ってからの行き場の無さ。好きになった人に「自分は一人っ子」とつい嘘をついてしまう心苦しさ。
さらには、オギーのことを当たり前のように受け入れてくれていた幼馴染との友情が壊れてしまったり…?
オギーの事を大好きだからこその、揺れ動く気持ちが切なかったです。
この病気ではないけれど、この姉に似た立場の人がそばにいます。多くを語らない昔話を思い返せばこんな気持ちだったのかもしれない…と感じたのも余計に涙した理由かもしれません。
さて、親として感服なのがオギーの両親。力の抜け加減が絶妙なパパと、つい頑張りすぎるママ。お互いの足りない部分を補いあって家族をまとめているのです。パパのチャーミングさに救われますね。
現実問題、こどもにハンディがあったらこんな風に真摯に向き合えるか。幸いにも今は何も問題がありません。が、これから何が起こらないとも限らない。
まるごと愛して何が子どもにとって一番良い選択なのか。探りながらでもその道を決めたら応援する。そんな強さを自分も持ちたいです。
最後はちょっと、出来すぎな感じがしてしまうのは自分の素直さが足りないからかな。大団円をつい俯瞰してしまうのは自分の考え方のクセ。
でもね、そんな私でもものすごく清々しい気持ちで劇場を出ました。
小学生くらいの親子連れの方もけっこう見ていましたね。
まずは息子が大きくなったら、一緒に観てみたいです。
家にいたので。間違えて載せた画像じゃないのですよ。
映画公式サイト
※音が出ます。
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この方のニュースは映画以前に読んでました。改めてその前向きさに心打たれます。
主演のジェイコブ君と言えば、の一作。
この作品の感想もいずれ。