あーるのあーだこーで。

コーデ週記と日々のこと。

映画「新聞記者」感想。最後の台詞は。

こんばんは、あーるです。先週気になっていた「新聞記者」を観てきました。随分前にイオンでポスターを見かけて。なんでファミリー向けより良い位置にこんな渋そうなポスター貼ってるんだろう?と思ったら、配給してるんですね。

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解説・あらすじ

東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にしたサスペンスドラマ。国家の闇を追う記者と若手エリート官僚が、それぞれの正義を貫こうとする。『怪しい彼女』『操作された都市』などのシム・ウンギョンと、『娼年』『孤狼の血』などの松坂桃李が共演。『オー!ファーザー』『デイアンドナイト』などの藤井道人がメガホンを取る。

 

東都新聞の記者・吉岡(シム・ウンギョン)は、大学新設計画にまつわる極秘情報の匿名FAXを受け取り、調査を始める。日本人の父と韓国人の母を持ち、アメリカで育った吉岡はある思いから日本の新聞社に在職していた。かたや内閣情報調査室官僚の杉原(松坂桃李)は、国民に尽くすという信念と、現実の任務の間で葛藤する…

※Yahoo!映画より

 

感想

近場では朝8時10分位~(レイトショーじゃない!)一回しか、かけておらず。行きましたよ、でも朝から人が居るんですよね…!ジワジワとロングランしてるだけのことはある。

 

自分のような政治に疎い(とか言ってられないアラフォー)人間でも、いち映画として面白く観ることが出来ました。それなりに、実在の事件を思い起こすことは出来ます(ネットでニュースは必要以上に読み込むので)。

 

新聞が配達されるシーンであんなに緊張したのは初めてです…!

 

松坂桃李演じる杉原の葛藤を想像すると…キツすぎる。国民の為と言いつつ、実際やっていることは、真実のでっち上げ。田中哲司演じる上司の、

「真実かどうかを決めるのはお前じゃない、国民だ」

という台詞には、メディアの煽る意見に流されて日替わりで変わる世論の怖さを映し出しているように思いました。

「お前、子どもが産まれるんだってな」

の、だから解ってるよな…!?感だったり、すれ違った後の表情の変化だったりの怖さ。多少大袈裟な感も含め見応えありです。

 

シム・ウンギョン演じる吉岡は、逃れられない過去と戦いながら、どんなに辛いことになると解っていても覚悟を持って新聞記者という仕事に立ち向かう。

松坂桃李演じる杉原は、家族を守るために上司や同僚の圧力に耐えながら自分の正義に反した仕事を余儀なくされている。

でも本当は同じ真実を追い求めている。慕っていた先輩の死の真相。そして、正反対な立場の2人が出会うというスリリングな展開。終始画面に釘付けでした。

吉岡の上司と同僚の"彼女を解ってる感"、が良かった。吉岡はいつも赤いカーディガンを着ていたけれど自分を奮い立たせる色だからかな、なんて事も気になりました。衣裳は誰なのか調べてみたらた重鎮!な方(宮本まさ江さん)でした。

 

ちょっと気になるのは、帝王切開後の母親の心身はあんなに安定してないと。本田翼の包み込むような優しさ…ないない、そんな余裕笑。そこをリアルに描いても話がブレるから構わないんですけどね、守るべきものとしてキレイに描いて。なんの汚れもない瞳を見て、自分のやっていることを省みて。でも家族を守るためにはそれしかなくて。その葛藤に苦しむ。

 

…友人に、旦那が警察という人がいますが、似たように何やってるか解らないそうです。要人が来日するから忙しいらしい、とか。自分だったらイヤだな…と思います。そういう人も沢山いるでしょうけど。どうしても、家族のドラマの方に寄って見てしまう私ではありますが。

 

…最後の台詞は、ごめん だと思った。

 

それ以上は想像したくない。でも、そこを考えさせてくれるのがこの映画の意味なのだと、思う。真実にたどり着かせてくれてありがとう、と思っていても発した言葉はごめんになったんだと。

 

ということで、映画「新聞記者」の感想でした!テレビで放映、しないよね…。


映画『新聞記者』公式サイト 6月28日(金)全国公開