こんばんは、あーるです。映画「パラサイト 半地下の家族」の感想です。旦那とこれ観たいねーと話していて(といっても一緒に行けるわけもないんで)交代で観てきました。
ネタバレ厳禁とのことで、購読ブログに感想があってもサラっと眺めて情報を入れずに行った次第…また改めて感想巡りに行きたいと思います。ここでも一応ネタバレしないように書いているのでいつも以上に要領を得ないかも…
あらすじ
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
シネマトゥデイより
強烈な映画でしたね!こうくる?で次はこうくるの!?な連続で凄すぎて笑うしかない…という感覚。
文字通り半地下の家(というよりどこかの隙間?)に住むしかない家族。兄は友人の紹介でお金持ち一家の娘の家庭教師になり、さらには妹が息子の家庭教師、父は運転手、母は家政婦になりすまして行くわけなのですが。
前任者をやめさせて、次第に寄生していく様を描いた前半。ひどいわー!ありえないでしょ?と思いつつもそれ以上のパワーで先がどんどん気になってしまうのです。
で、後半からまた全然違う方向に話は進んでいく…!
圧巻だったのは大雨の降る日、お金持ち一家の家を出て自宅に戻るシーン。どこまでもどこまでも下っていくあの坂道と終わらない階段。どうしたって二つの家族は全く違う世界で生きていることをこれでもか、これでもか!と見せつけられました。そのシーンが格好良いんだ…!
格差社会を描いているシリアスな作品かと問われると、そうも言いきれず(韓国のリアルな社会情勢を知らないというのもありますが)。エンターテイメントしてるんですよね。トラウマの誕生日再び…な展開もお見事。小さく叫んでたかもしれないです…ちょっと笑っちゃいそうになったのも事実。
ラストの父親の行動が解せないという感想もちらほら見かけます。
でも、自分でもわからないままに積もり積もっていたものにスイッチが入る瞬間、があれなのだろうなと。お金持ちの悪意の無さやおめでたさが余計に刺さってしまう。
どんなになりすましても誤魔化せない半地下の空気。女優さんの名前は全く分からないのですがお金持ちの美人顔と半地下のナチュラル顔の対比もいかにも、だったし。
…最後は真面目な余韻を残して終わります。そうそう上手くいくわけ、ないんだろうけど。
私はハリウッド大作はあまり得意ではなく普段は邦画好きですが、日本でこういう強い映画って…あるかなあ?と。公式ページでの映画監督たちのコメントが絶賛と絶望なのも印象的。
とにかく、凄いもの観たわ。という満足感でいっぱい。