こんばんは、あーるです。2019年初映画館はこの作品でした。昨年末から公開が始まっていた「それだけが、僕の世界」です。
韓国映画はそんなに通ってきていないのですが、少々強引な展開やベタな話でもグイグイ引き込まれてしまいました。
あらすじ
40歳を過ぎたジョハ(イ・ビョンホン)は、アジアチャンピオンだったこともある元プロボクサーだが、今では昔の面影はなかった。ある時、彼は子供の頃家を出て行った母親と数十年ぶりに再会し、そのとき初めて自分にサヴァン症候群という病気の弟ジンテ(パク・ジョンミン)がいることを知る。
yahoo映画より
公式の予告編を見るとお腹いっぱいな感じが解るのですが(こんなに映しちゃっていいのかな?)と。
やんわりとレインマンを思い出しました。身近にきょうだい児がいるので、なんとなくこういう設定の映画を気にしてしまうところは正直あります。観ることで少しは想像できる気持ちの幅が広がるのかもしれないと。ちょっと構えながら見たのは否めないですが…感動、しました。
あと、音楽もの、ピアノものも気になってしまう。
イ・ビョンホンのこと
その昔DVD屋で働いていた頃はいわゆる韓流大ブームの頃で。韓国人俳優の名前がまるで記号のように見えていましたね…ゴメンナサイ食わず嫌いでした。等身大のダメ男を演じるのが珍しいとのことですが、いつもとのギャップを感じられるほど彼の作品は見ていませんで。
ただ、ぶっきらぼうなのにそこかしこに優しさがにじみ出てしまうキャラクターは魅力的で。チラシ配りで日々を過ごすような冴えない男なんですがカッコ良いんです。母と弟と歩み寄ろうとしても、尽くタイミングが合わず誤解されてしまうのがやるせない。
ピアノ演奏シーンとパク・ジョンミン
先に見た知人にピアノの演奏シーンがすごいよ、と聞いていました。この俳優さんのことは全く知らず。そのせいもあるかもしれませんが、演技が演技に見えないとはこのことか。その人そのもの、役を生きている。母親の「ピアノを弾いている時は本当にかわいいの、天使みたい」といった台詞があるのですが本当にそう!心の底から幸せそうなのです。それを見ているこちらも笑顔になるような…そして実際ストーリーでもそのピアノで周りの人の行動さえも変えてしまう。
演奏シーンは実際に弾いているとのことで、圧倒されます。
最後に
自分ひとりで生きてきた、と思いながらも再開した母と弟と出会い心揺れるジョハ。母を理解して許そうと思っても縮まらない距離はどうしてもある…。それをジンテのピアノにぶつけてしまったシーンにはハッとさせられました。
それでもやっぱり母であり、弟だから。その思いを父に対して見せたジョハの姿には胸打たれます。
見終わって、この2人の兄弟を応援したい気持ちになりました。横断歩道でのラストシーンを見てきっと大丈夫だ、とも。
あ、ピアノと映画と言えば…「蜂蜜と遠雷」(既読)も観たいですね…面白く仕上がってますように…あまり期待しすぎないでおきます??