自分ひとりの為に映画を見に行けてなかったこの頃ですが、今泉力哉監督新作とあらば初日に。
パートも休みだし、子どもたちも5時間目まであるからあさイチの回ならギリギリ見に行ける。ということで自転車飛ばしてきました。
undercurrent
底流、表面とは別に奥底にある流れ。のような気持ち。
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夫と銭湯を営んでいたかなえ。夫が失踪してから銭湯を休業していたが、仕事を手伝いたいという男、堀が現れる。共に過ごすうちに懐かしいような、不思議な気持ちに駆られるかなえ。
ある日の旧友との再会をキッカケに、紹介してもらった探偵に失踪した夫を探してもらうことにした…
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今回オリジナルではなく、原作漫画があるのですよね。未読です。見終えて俄然読んでみたくなりました。
不器用そうなかなえと、不思議な男堀さん。幼い頃からかなえを良く知る、優しい近所の人たち(なんで優しいかを思うと……)。人と人との絶妙な距離感。そんなに急には近づけなかったり、ずっと近くに居たのに何もわかっていなかったり。見えていたものが嘘だったり。その嘘は大きかったり、小さかったり。
わからないけど、わかろうとすること。
中盤まではまぁ抑えた感じで進むんですが、一気に緊張感高まるシーンがありまして。そこからは、感情が渦巻いてました、いや、どういう話になっちゃうんだろう?お願い!って祈ったり、ほっとしたり、あなたは誰なの?ってハラハラしたり。
なんてことない、ささやかな嘘に優しさを感じて、そこからのエンドロールまで涙が止まんなくって。人の心なんてわかんないよね。わかんないけど、わかろうと歩み寄ったり、距離を保ったり、しながら生きていくんだよね。
当たり前のことなんだけどさ。
という、ふわっとした感想でした。
今泉監督の次って「からかい上手の高木さん」の実写ドラマ(Netflixなど)なのね…驚。息子がアニメハマっており一緒に見るのか?果たして。