あーるのあーだこーで。

コーデ週記と日々のこと。

映画「ソナチネ」感想。

こんばんは、あーるです。さて、通勤時間の無くなった旦那と映画鑑賞会。ニュースとネットの見すぎ防止も兼ねつつ。

 

先日は旦那の好きな北野武「ソナチネ」でした。北野作品はサブスクにないので、随分前に録画してあったものです。私が見ているのは「あの夏、いちばん静かな海」と「アウトレイジ」三部作だけ。名作と言われているとどうしてもフィルターかかってしまうけど、、名作。

 

あらすじ

沖縄を舞台に、二つの組の間で繰り広げられている抗争の助っ人として送られたヤクザ幹部の男の結末を描く。組長からの命令により、沖縄にある中松組の抗争の助っ人として舎弟たちと共に沖縄へと出向いた村川。しかし、抗争は収まるどころかますます悪化。事務所を爆破された村川たちは、海岸沿いの空き家へと身を隠すことになる。

 yahoo映画より

 

ストーリーは殆ど無いようなもので。とにかくバシバシ場面が転換されていくんですね。説明っぽい台詞とかナシ。とにかく緩急がすごい。煽られるようなBGMもナシ。

これも久石譲さんなんだ…と少し驚きました。(ひたすら削ぎ落としてる感じで、それがハマること)。

 

沖縄の青ーい空と海とヤクザ。ロシアンルーレット、紙相撲、花火。

暇を持て余して、小学生か!と言いたくなるようなクダラナイ遊びに興じているのだけど。絶対、その先は 死 だよね、と解るからバカバカしいけど虚しくて。

クレーンのどす黒い赤、ハイビスカス~フリスビー、血の色。私的にはブルーよりそこに映える赤が印象的。若き日の大杉漣、寺島進と勝村政信(少しずつ仲良くなる2人の存在がこの映画をユルくさせる…だけに、それぞれの行く末が刺さる)、津田寛治などなどの姿が新鮮です。ひたすら弾けきれない大杉漣演じるヤクザの姿が可笑しくも悲しい。

 

途中で出会ってた女、幸との会話で。 

「死ぬのは怖くないの?」

「死ぬことを怖がってばかりいると死にたくなっちゃう」

みたいなやりとり。

死ぬ(死にたい)と思っていたけど、村川はほんの少し生きたくなってしまったのかもしれない。

 

最後は、ああなるよね。

マシンガンの音、最後の銃声。ずっと響いているような感覚でエンドロールを眺めてました。

 

 

ソナチネってどういう意図でつけたタイトルなんでしょうね?色々調べてみたけどハッキリとは解らず…。特に深い意味はないのかもしれませんが。

 

ソナチネとは?を調べるにはソナタとは?を調べることになり延々と検索。

 

ソナタ※1 2つの異なる流れが最終的にひとつに融合される・対立から融和へと向かう

ってことが、このストーリーにはないのは確か。を踏まえて、

ソナチネ…※2 短い小規模なソナタ

起承転結が解りやすく揃っているわけではないストーリー、、ということ?うーん、無理矢理こじつけた感。

 

※1、2 参考 ピアノレッスン 音楽の魔法

 

ピアノを習っていた時の思い出としてはソナチネってつまらなかったなぁ…という印象。型式を学ぶ役目もある曲だとすると仕方ないのかな。ブルグミュラーとかみたいに世界観の浮かぶタイトルもついてないしね。

ソナチネというタイトルはなんでかしっくりきてるんです。映画「ソナチネ」がつまらないって意味じゃないですよ、勿論。むしろ、削ぎ落とされた曲がソナチネなら、実は重要なことが凝縮されてて今弾いたら面白いのかもしれない…?とか。

タイトルについて考えてソナチネとソナタの違いを延々と調べたりしていたら、結局ネットをさまよってあっという間に深夜になってしまった笑

 

 

ちなみに、元気が出るテレビ(1985~96年)とたけし城(86~89年・DVDまで持ってる)は大好きでした。で、ソナチネが93年。勿論当時の自分がこの映画を見るわけないんだけど、こうして両極に触れてたってのがすごいなぁ。ソナチネだとたけしが格好良く見えたからね、不思議。



 


 

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