こんばんは、あーるです。連休中に見た映画の感想です。
この映画、公開時に映画館で見て大いに心を動かされたのです。もう一度見たい。でもその前に原作を読んでからもっと深く感じたいな、と思い原作に手を付けてから2か月かかってしまいました(読書力の無さが辛い)。
やっと観ましたので感想です。
あらすじ・解説
すべてを捨てアラスカへと放浪の旅へ出た裕福な青年の心の軌跡を描いた人間ドラマ。ショーン・ペンが監督を務め、原作は冒険家ジョン・クラカワー著のノンフィクション小説「荒野へ」。
大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れるための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気のない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点にそこでの生活をはじめる。
※yahoo映画より抜粋
基本的にはロードムービーです。とにかく、広大な景色に圧倒されると言いたいところなのですが…我が家のテレビ&DVD画質なのが本当に悲しい(Blu-rayはリージョンフリープレイヤーがないと無理)。映画館での感動は、主人公クリスの見ていた風景が自分が見ていたかのように眼前に広がっていたからだったんだ、と思い知りました。
しかしです。原作を読んでから見たことで、クリスが行く先々で出会う人々の心模様はより刺さりました。それは改めて見返したことの良さだったかな。
クリスの極端さは私には真似できないし正直したくもない。絶対無理だから、余計に凄いと感じる。あんなに深く悩むことはなくても「家を出たい」とか「親が鬱陶しい」とか思う時期は自分にもありました。以前見たときはどちらかと言えばクリスに近かったけど、今は自分も親になっているし(立場こそね、、)クリスの両親や、クリスを自分たちの子どもに重ねてしまう2人の方に、目線は寄っているのかもしれません。
いがみ合っていた両親が、お互いを労り理解しあうことが出来た理由。
クリスが幸せとは何かを気付いた理由。
そんなに追い込まれてしまう前に、もし再会出来たのなら…。
主演のエミール・ハーシュはラストシーンで使われた本人の写真の雰囲気に近くて、映画を通してクリスに本当に近付いたんだろうな…と思わされます。
映画のもとになった本はドキュメンタリーで、様々な人物に細かく話を聞きながら進みます。ただ、著者は単なるインタビュアー的立場ではなくてものすごくクリスに思い入れがあるんですね。自分と重ねていると言ってもいい。彼がアラスカに対峙する理由も自分の体験を元に書かれています。
映画には描かれなかった部分も本を読むことで明らかになって、より深く知ることが出来たので苦労して読んで良かったです。
「幸福が現実となるのはそれを誰かと分かち合った時」
当たり前なんだけど、ただこの一言に付きます。
発売したときはまだDVD屋に勤務していたので、勝手に大々的に展開した思い出。
Blu-ray海外版しかないようなのです…。